アイオワの大地は、広大なコーン畑と、どこか荒々しい静けさに満ちています。スリップノットの創設メンバーであるショーン“クラウン”クラハンにとって、その風景はただの故郷ではなく、彼らの音楽の原点であり、家族の記憶であり、そして「ムーンシャイン文化」が息づく土地でもあるのです。
ムーンシャインとは、本来樽熟成をおこなわない蒸留したてのスピリッツのことを指します。アメリカでは禁酒法時代に密造酒として広まりました。闇夜にまぎれて月明かりの下で製造したことにその名の由来があるといわれています。しかし、その本質はもっと素朴で、もっと土地に根ざしたものでした。農家が余った穀物を蒸留し、家族や仲間と分け合う――そんな農業の副産物としてのスピリッツ文化がムーンシャインのルーツなのです。
そしてアイオワは、アメリカでも屈指のコーン生産地。この土地では、昔からコーンを使った蒸留酒が自然と生まれ、ムーンシャインはアイオワの農業文化の延長戦上にある酒としてうけつがれてきました。
シダーリッジ蒸留所は、そんなアイオワの伝統を現代に正しく伝える蒸留所です。スリップノットと出会ったときに、両者はすぐにアイオワの魂を世界に届けるという共通の目的を見出しました。
No.9、
No.9リザーヴ、そして
No.9レッドカスク――これらはアイオワの魂とスリップノットの世界観の結実でした。だが、クラウンが求めたのは、さらにその奥にある「始まりの瞬間」だったのです。「ウイスキーになる前のむきだしの魂を届けたい。」この想いから生まれたのがクラウンズ・アイオワ・シャインだったのです。
蒸留したての原酒。それは透明で、若く、荒々しく、しかし驚くほどスムーズ。コーン74%という高い比率が生む素朴な甘みと、発酵のニュアンスがそのまま息づいています。
香りは、穀物の甘み、マシュマロ、ほのかなフローラル。口に含めばバタースコッチとコーンの甘みが広がり、若いスピリッツ特有の軽快な刺激がスネアのように響く。余韻は短く、クリーンで潔い。
限定生産。これは大量生産のためのスピリッツではありません。スリップノットとシダーリッジが共有するアイオワの魂を、もっとも純粋な形で封じ込めた液体の断片なのです。
マッシュビル:コーン74%、ライ麦14%、モルト12%
内容量:750ml
アルコール度数:45度
原産地:アメリカ合衆国アイオワ州
蒸留所:シダーリッジ蒸留所